リフォームの難しさ その2

間取りを考えるとき、何を優先するか。もちろん、お客様の要望なのですが、リフォームの場合、施工範囲を広げないことも重要になります。窓の位置や排水経路など 現状の位置でなんとか間取りを考えるのが、リフォームの難しいところです。

基本的には、どんな間取りでも、リフォーム出来ます。柱が取れないとか構造的な問題もありますが、お金さえかければ、出来ないことはない。
でも、私は、意味のない予算の掛け方は、いい間取りとは言えないと思うのです。
以前の職場では、営業さんから、「根来さんの見積り 安いわ」と言われたりしたのですが、結構、プランを吟味してたのです。
お料理でいうと、今ある材料を最高に活かす献立を考えつつ、香辛料や薬味などで味付けする感じ。
ただ、お客様の要望次第では、施工範囲を広げることもあります。
例えば、アイランドキッチンがご希望の場合は、空間を広くしないと間取りが成り立たないなと思い(コンクリートの壁でしたが)隣の部屋を潰して LDKを広くしました。
何がお客様の最大公約数になるのか、リフォームプランの 腕の見せ所です。

無印カフェのインテリア

神戸元町のBALにある無印カフェ。

改装後、やっと訪れました。
無印カフェのインテリアの好きなところは、素材の質感が感じられるところ。
テーブルは、パイン材の集成材です。反らないように工夫した「溝」も菱形や四角などデザインに活かされています。
壁の大胆なデジタル印刷の壁紙と足場板風無垢材の素材感が、モダンな組合せ。パイン材は、カントリー風のイメージが強いですが、モダンな雰囲気にもあう逸材です。経年変化で飴色になるのも味がありますよね!
我が家の壁にも アクセントにパイン材の板を貼っています。
もちろん、ランチも美味しく頂きました!
おかずがヘルシーなのが嬉しいです。

憧れの人、終の住処に思う。

あしたも、こはるびより。

何気なく手に取った本ですが、老後という暮らしに何か指針を与えてくれる衝撃的な本でした。著者は、つばた英子さん つばたしゅういちさんご夫妻。著者というよりご夫妻への取材をまとめた本で、畑仕事と自家製保存食や料理など 日々の営みが紹介されています。
83歳と86歳の夫婦ふたりの暮らし。
畑で採れた果実のケーキやジャム、麦茶も大麦を脱穀から焙煎まで手間暇かけての自家製です。しかも、伝統や慣習に縛られた生活ではなく、日々、新しい工夫を楽しむ新鮮な暮らしなのです。
私は、その頃、赤穂で畑仕事を手伝うことに 自分の感情がついていけませんでした。嫌だと断って怒る旦那ではない。でも 手伝わないと私が罪悪感を感じる。身体は慣れなくてヘトヘト。仕事も プレッシャーと忙しさでバタバタの日々で、持ち帰って仕事をしている状態でした。せっかくの休みの日に畑仕事をするのは、もうひとつ重い荷物を背負った様で、疲労感が拭えなかったのです。
それに、買えばいくらでも美味しいものがある世の中、畑仕事の収穫物の生産性のなさに 気が滅入る思いでした。
そんな時、手にした「あしたも、こはるびより。」つばた英子さんのお婆ちゃんとは思えない働きぶりに 目を見張りました。しかも、しゅういちさんは、建築家で、自身が計画した団地にキッチンガーデンがある暮らしを提案していたのです。(これは、映画「人生フルーツ」で語られていました)
映画「人生フルーツ」より
働くって収入を得るだけではないのですね。当たり前だけど、忘れていました。また、身体を動かすことに慣れてくると、体調も良くなってきました。昔、気功の先生に、目の前のことだけに集中することが、気功の第一歩だと教わりました。身体を動かしている間、頭を空っぽにするのは、気功にも通じる無の時間を味わえるようなスッキリした気持ち。老後、お二人のように働けたらなんて優雅なのでしょう。
赤穂を終の住処にして、畑仕事も前向きに取り組もうと気持ちを整理することができました。
だから、今の憧れの人、つばた英子さんです。
もちろん、映画「セックス&ザシティ」のキャリー(サラジェシカパーカーが演じた役)のN.Yの華やかな暮らしへの憧れも まだまだありますが(^_^;)