Neo Decoが気になる・・・

インテリアスタイルのお話…

アールデコといば、1910年から1940年代に流行ったスタイル。
日本では、東京都庭園美術館などが有名ですが、パリ発という感じで、
幾何学模様と白黒のシャープな印象です。

ところが、アメリカは西海岸 カルフォルニアに至っては、
なんともチャーミングなスタイルになります。
そんな西海岸のアールデコスタイルで なんとファレル・ウィリアムスがプロデュースしたアメリカ・マイアミのホテル『The Goodtime』が、2021年4月のオープンしました。

Good time hotel HPより

とにかく、マイアミリゾートっぽい!

Good time hotel HPより

世界的に有名なデザイナーであるKen Fulk(ケン・フルク)と提携してホテルの内装をデザインしています。

インテリア・デザイン雑誌『Architectual Digest』の『Youtube』チャンネル

実は、アールデコという言葉が用語として定着するのは1968年以降のことなのです。
1966年のパリで「パリ1909~1929年展」という展覧会が開かれ、この展覧会をきっかけとして「アールデコの時代」が再評価され、1968年になってやっとその存在を「アールデコ」として認知されました。
流行りで終わるか…後にスタイルとして評価されるか…歴史的の流れを見ると面白いですね。

そのアールデコが「Neo Deco」として 現代テイストで蘇っています。
人気デザイナーのハイメ・アジョンが手掛けたフローニンゲン美術館の内装もアールデコを彷彿させます。

ハイメ・アジョンフローニンゲン美術館の
フリラボ。写真©KlunderBie

アールデコは、アールヌーヴォーと比較されますが、アメリカで発展を遂げたように、支持された層が全然違います。

アールヌーヴォーが、古い時代の支配者(貴族やブルジョア)が顧客層なら
アールデコは、古い支配者から世代交代した大衆(とはいえ資本家の)が顧客層といえます。

Neo Decoが流行るのは、今の時代の気分を反映してるのかな…。


新しい支配層が出現し、時代の転換期が起きるとき、
新しい価値観が必ず現れ、インテリアスタイルの流れに反映されるので
今後のトレンドをチェックしたいですね。